ポイント給付型ベーシックインカムの提案

福祉とビジネス

沢山の情報が集まり、技術力が進化した現代では、福祉の分野でも問題の解決策がビジネスとなり人々を支えています。

現在の仕組みでは、国が必要と認めたものには補助金が付き、申請をすることで補助を受けながら運営をしていくことが可能になります。

 

しかし、全体の不正を取り締まり、目的のものだけを税金で支えるためには、沢山の書類の提出や手続き・基準を守ることが必要となっています。

その書類作成が働く側の負担となり、提供するサービスの質にも影響を与えてしまうため、書類の簡素化など沢山の工夫をしてきましたが、まだまだ問題はたくさん残っています。

 

私が悲しく思うことは、なぜ”支える”という福祉の部分を、間接的に行う必要があるのか。ということです。

福祉をビジネスとさせず、

困っている人がいれば、どんな事情にせよ直接助けたらいいと思うのです。

 

間接的にすることは、余計な仕事を生み出すことや、力(判断する権限)がある場所に利益を集中させてしまうなどの欠点があります。

それらは、業務を分散したい国からしたら都合が良いのですが、助けられる側はその力(判断する権限)を持つ者から、助ける価値がある、と判断されなければならなかったり、補助金をもらうために、事実を作り出したり、横領事件が起こったり、従業員に無理をさせることも起きてしまいます。

また、寄付を募ることが必要なために接待に力を入れたり、不必要なものも引き受けなくてはならなくなったり、法律に触れるギリギリか、もしくはアウトラインを超えて活動をせざるを得ない事情も発生されてしまいます。

これらすべては私の予想にしかありませんが、福祉をビジネスにすることでのメリットを悪用してしまう人が出てしまうのです。

実際のところ、内情を外部の人が判断することは難しいです。

現状では、人の思いが入った報告書や、様々な事情で作られた紙やデータ上の状況だけを見て、判断がされなくてはなりません。

そのやり方では、”賢く使う”、”賢くアピールする”、”賢く隠す”など

表面の部分に力を入れる方が効率よく、

中身を重要視しない考えが増えていくように思います。

 

以前、”見極めをしなければ、本当に困っている人を助けることができなくなる”

という言葉を、福祉関係の方から聞きました。

 

私が見た限りでは、ただいい思いをしているように見える人に対する

”あなただけずるい” ”私たちはこんなに頑張っているのに”

という自分の為の思いを、上手にカムフラージュして周囲に”味方”を作り出す言葉のように思いました。

 

頑張って働いているのに、満たされていないからこそ、

そういう思いが出たのかもしれません。

しかし、

 

本当は困っていないのに、欲深く、自分だけいい思いをしようとしている。

 

その思いを感じ、私は悲しくなりました。

 

もし仮にそうだったとして、今のやり方で本当に困っている人は救えていたのか?

 

とても大変な事情があった時、助けを求めた先にそういう思いをぶつけられて、

人の心は潰れないのだろうか?

 

人間的な感情はあって当然だと思いますが、

”福祉”がそうであってほしくないと思うのです。

 

自分のやり方に従えないなら助けない

頑張りが感じられないから助けない

 

そうやって集団からはじかれる人が

どうにか生きていく為に

別の強さを手に入れて

対立が起こってしまうのではないのだろうか。

 

 

役所も福祉施設も、すべては人の繋がりです。

それは、仕方ないことだと思う反面、

やっぱり、福祉はどこまでも愛があるものであってほしいとも思います。

 

 

”働かざる者食うべからず”

  

 

この攻撃的な言葉の表面に囚われすぎて、

働きたくても働けない人は、働かないことを叩かれてしまいます。 

 

仕事が困難なほどの障がいを持つ方に、無理に仕事を作る状況もあります。

 

誰かを支えるのは、

覚悟やエネルギーがいることですが、

無理をさせることは、無理をすること。

 

無理をすることは、

無理をさせることに繋がります。

 

人生の中に誰もが経験する、

自分だけの力では乗り越えられない時。

 

そんなときにも、”だいじょうぶだよ”

と安心して繋がれる社会が必要です。

 

福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福社会的援助を提供するという理念を指す。

 

これは、インターネットで”福祉とは” と調べた時に出てくる説明文です。

 

本当の意味での”福祉”を実現するためには、根本的なシンプルな解決が必要になってくると思います。

 

私は、保育園や介護施設は、地方公務員として地方自治体が運営をしてもいいと思います。

ビジネスとして福祉を利用する人がいる為に起こる様々な問題が解決され、質も上がります。

 

ビジネスにすることで、それぞれの個性が出しやすくなり、時代にも沿っていくと考えるかもしれませんが、

 

見返りを求めない、助ける、支えることが目的の福祉には、形として合っていないと思うからです。

 

見返りがないと継続ができない

 

その状況をなくすために、福祉は国という大きな力で支える必要があるのです

 

それ以上を求めた時に、その部分をビジネスにすればいいのです。

 

ポイント制ベーシックインカムの提案

私は時代に合わせて必要でなくなったものと必要なものを整理していくことが大事だと思います。

そして、今の技術が発達したこの時代に、必ずしもみんなが仕事をしないと生きていけない、という状況はないのだと思うのです。

遊びのように、楽しく成長しながら仕事をするくらいの感覚の方が、むしろ誰かに喜ばれるのではとも思ったりします。

 

近年マイナンバーカードが普及したことで、ベーシックインカムが可能になるのではと思います。

ベーシックインカムについては賛否両論ありますが、私は、ベーシックインカムは最低限の生活の保障の為に必要で、マイナンバーカードを活用することで実現可能だと思います。

ただ、私が考えるベーシックインカムポイント制のものです。

まず、マイナンバーカードと連携させたアプリを、高齢者でもワンタッチで利用できる仕組みとして作ります。

そこに、ひと月で消滅するポイントでのベーシックインカム給付を制度として導入することで解決ができます。

介護や保育など福祉のサポート利用の為に、必要に応じたポイントを加算し給付をします。

 

ポイントにはひと月で消滅する定期ポイントと、一度獲得したら死ぬまで消えない永久ポイントの二つに分けます。

永久ポイントは、ボランティア活動や福祉の仕事の対価としても稼ぐことができ、自国の健全な企業の店舗で、食事や買い物にも利用することができます。(介護士・保育士の加算も国から直接永久ポイントとして給付)

ベーシックインカムとして獲得できるポイントはひと月ごとに消滅することから、生活保護費を詐欺でとられる心配もなくなり、利用先も履歴として残ります。

すべての高齢者が安心して生活することができます。

 

この制度を導入することで、永久的な安心が得られ、”生きるために無理をして仕事をする”という人がいなくなります。

自分の健康の為、子どもや孫世代の為、お世話になっている誰かの為に、心から、体に無理なく仕事を行えるのです。

将来を心配し余分に蓄える人も減り、経済が回ります。

 

贅沢をしたい人、余裕がある人、仕事が好きな人は意欲的に働きます。

 

休みが必要な時には、しっかり休めます。

 

働けない人も、家族を持ち、育てることができます。

 

助け合う余裕が生まれます。

 

誰かに大事にされた人は、誰かを大事にできる人に育ちます。

 

もちろん、その仕組みだけでは成り立つことはできません。

その、ポイント給付型ベーシックインカムと同時に、ベーシックインカムでの幸せな暮らしが成り立ち、健全で、みんなが安心して繋がれる場所づくりも必要になります。

 

これらはすべて、私の想像上での提案であるため、現実には見えていない様々な問題があるかと思います。

 

しかし、アイディアをや思いを声に出すことで動き出すものはあると信じています。

 

これからの幸せな社会を、デザインしていく為に。

 

”思いを発信する”ことを大切にしていきたいと思います。

 

2023/05/09 未来叶rie

未来叶rieのホームページに

”こんな場所があったらいいな”

という私の思いや想像を詰め込んだページを作りました。

それは、子育て世代、高齢者、みんなが幸せに繋がれる居場所作りです。

良ければ読んでみてください。