シニア世代の居場所として

安心と笑顔があふれる憩いの場

たまにみんなでカラオケやバス旅行。

日常にある、子ども達の楽しそうな声。

それぞれに趣味を持ち、みんなで集う。

たまに誰かの役に立つ仕事をして。

栄養のとれた美味しい食事をとる。

そんな素敵な生活が、老後にあって、

安心して暮らせるって

幸せだと思いませんか?

頑張って生きたご褒美のような人生が

みんなに当たり前にあればいいと思います。

どんどん寿命が延びていく中で、

伸びた命を幸せだと思えるように。

知恵を伝承し、次世代を育て、

お互いを大切に思い、安心して暮らせる、

みんなが集い支えあう憩いの場。

老後の生活の中にある不安要素

日本国民の多くが老後に不安を感じている現代。

2013年にALSOKが65歳以上の高齢者を対象に、生活面での不安についてアンケートをとった結果では、健康面の不安・経済面の不安・介護の不安が上位を占めていたそうです。

子ども世代でも、健康面の不安、介護の不安、経済面の不安の順で同じように親を心配する声が上がっています。

しかし、実際に介護に対して策をとれている人が半数にとどまるなどの全体的な結果から、気持ちがありながらも解決方法が見つからない、あるいは余裕がなくできない、という状況が読み取れます。

(参考:高齢者とその子どもに関するアンケート調査|【ALSOK】

これは、10年前のアンケート調査ですが、つい3年前の2020年にセコム株式会社が行った調査でも結果はほとんど変わらず、不安が解消されないことで健康管理と貯蓄だけはしておこうという、守りの意識を持つ高齢者が多いことがわかりました。

(参考:PowerPoint プレゼンテーション (secom.co.jp)

 

金銭的な余裕や、必要な手続き、サポートをしてくれる身内がいる場合、高齢者住宅の利用、同居などで安心を確保することができますが、それができない状況で暮らす高齢者もいます。

繋がりが持てない高齢者ほど、認知症病気のリスクも上がり、危険な状況になることが予想できます。

それぞれの人生があると思いますが、体にガタがくるまで頑張って生きてきたすべての人が、老後は安心し、幸せに暮らしてほしいと願っています。

そこで私は、この問題の解決の為に、子育て世代と高齢者が同じ場所で暮らし、お互いに助け合い、繋がれる場があればいいと考えました。

そして、その中心には、みんなが暮らしやすくなるサービスを作り、そこを通してみんなが楽しく集い、助け合える。

これは、安心し、心豊かに暮らしていく為の保証として、福祉の政策として国で取り組んで頂けたらと願っています。

 

私個人の意見にはなりますが、幼いころから高齢者との生活が当たり前にあることは、愛着形成や気持ちの安定に繋がり、支え合う心が育つのではないかと思っています。

もし、この憩いの場をつくることができれば、高齢者・子ども・親のすべての世代のメリットとなり、生きやすく育ちやすい社会が実現できると思います。

人と人が支えあいながら共に生きることを愛情を持って伝える人がいなければ、人間の理性や心は失われていき、弱肉強食という動物的な社会に変わってしまうかもしれません。

情報に溢れ、自由に選択ができるようになった今の子ども達の心の中に、しっかりと愛情で心の軸を作ることが必要だと思っています。

”人に迷惑をかけてはいけない”

日本の社会には、古くから”人に迷惑をかけてはいけない”という考えが根強く、助けを求めることが”恥”だという考えの高齢者の方が多く存在するように思います。

 

実は、私自身はその考え方があまり好きではありません。

なぜなら、迷惑をかけて人は成長するのだと思うからです。

 

現代の日本の社会は、自分と他者を切り離しすぎて、人の失敗や不安を受け止めるだけの余裕を、心に持てる人が少なくなっているように思います。

”自立の国”といえば、とてもかっこよく感じますが、実際は育てる・支える余裕のなさが、間違った”自立”を急がせてしまい、一人で無理をしてしまう、させてしまう状況をつくっているように感じます。

それは、きっと誰が悪いとかの問題ではなく、無理して一人で頑張らないといけない辛い状況で、どうにか生きてきた人が沢山いるからだと思っています。

一見、厳しさのように見える”切り離す”考えは、社会が作り出した自己防衛のような機能で、どこかでしっかりと変えていかなくてはなりません。

人と人が助け合って、安心して成長できる社会を作るには、まずは”迷惑をかけてはいけない”という考えから、”助けてもらったら、あなたも誰かを助けてあげてね”という、温かく育てあう考えに変えていくことが必要だと思います。

”健康面の不安”

生まれてきた誰もが、”死”に向かって生き、寿命に近づくほど身体の機能は衰えていきます。

それは避けられない現実ですが、”したいこと”を”できない”状況は誰にとっても辛く、

体が動くうちは自分のことは自分でしたい。と考え、健康維持の為に日々努力をしている高齢者は多く存在します。

しかし、どうしても老いには逆らえません。

体の衰えとともに少しずつ無理が出てきて、買い物に行けなくなったり、食事を作れなくなったり。

人の助けが必要になるときが来ます

その時に、近くで家族が支えられたら安心できますが、遠慮があったり、余裕がなかったり、側にいてあげられなかったり。

人それぞれに様々な事情があります。

誰かの目や援助が行き届く環境で生活できることが求められますが、安心できる環境を作れている人は半数ほどしかいないのが現状です。

若い世代よりも高齢者が多いという現実を考え、個々で支えているという状況を同じ場所に集め、支え合いやすい仕組み作りが大切だと思います

 

”経済面の不安”

年金を頼りに生活をしている高齢者が多い中、”年金額の減額”、”物価の上昇”などのニュースは、大きな不安に繋がってしまいます。

頑張って生きてきて、やっとゆっくり過ごせると思っていても、楽しみを奪われ、邪魔ものにされては悲しくなるのも当然です。

例えお金に余裕を持っていても、”何があっても安心”という状況がなければ、それを離したくなくなることも仕方がないと思います。

”自分の子ども達に支えてもらう”という、これまでの当たり前が変化してきた今、誰かに偏る責任ではなく、自分でどうにかする考えでもなく、社会全体で本当の”安心”を作る。

そういう取り組みや仕組み作りが大切だと思います。

 

”介護の不安”

能力を獲得していく子どもとは違い、高齢者は能力を失っていきます。

昨日までできていたことが今日できなくなっていき、調子も乱れやすくなります。

認知症の出方は人それぞれで、攻撃的になる人も、可愛く忘れることが増える人もいます。

沢山の不安や、葛藤。その中で動かなくなる体。

心身ともに支えていくことは大変で、体力も根気も、愛情も必要です。

専門的な知識も、協力も、本当にたくさんのことが必要になります。

 

家族で介護をしていくにも、現代社会では沢山の問題があります。

理想の社会の実現の為に、変化してきたからこその問題ではありますが、

子育て・仕事・介護を一度に担う世代がいたり、

働かなくてはいけない親に代わり、幼い子どもが介護をしていたり、

仕事で近くにいることができなかったり、介護の負担が誰かに集中してしまったり。

中には介護者がキャパオーバーになって精神を病み、悲しい事件が起こることもあります。

 

介護の現場でも、

求められることや責任の多さ、人手不足の現状など、

限界も超えている中で頑張っている状況です。

 

このようなニュースが新聞やテレビで報道されるたび、

介護する側も、される側も沢山の不安を抱えています。

 

誰かに押し付けるわけではなく、支えたいと思える人づくり。

負担を減らす工夫。

負担の偏りをなくし、みんなで協力して支えあう環境づくり

それらがすべて集まる場所が必要だと思います。

 

未来叶rieのホームページに

”こんな場所があったらいいな”

という私の思いや想像を詰め込んだページを作りました。

それは、子育て世代、高齢者、みんなが幸せに繋がれる居場所作りです。

良ければ読んでみてください。